安全レーダセンサPSENradar

過酷なアプリケーション環境における安全保護ゾーン監視

安全レーダセンサPSENradar

安全レーダセンサは、光電センサ限界に達した環境で使用します。屋外や材料加工現場などの過酷な環境であっても、PSENradarであれば安全に監視を行えます。その理由は、埃、汚れ、雨、光、火花、振動などの外的影響を受ける環境でも、レーダ技術(FMCW:周波数変調連続波)によって高い可用性が確保されるためです。 

基盤となる周波数24~24.25 GHzの容積監視機能は、ロボットアプリケーションで多くの場合に要求されるSIL 2、PL d、カテゴリ3に対応しています。このトータルソリューションは、イーサネット、Profisafe、FSoEなどの各種インタフェースに対応しているため、改造アプリケーションで安全レーダセンサを簡単に使用できます。

安全レーダセンサPSENradar小型安全コントロールシステムPNOZmulti 2と組み合わせることで、保護ゾーン監視のための安全なトータルソリューションを構築できます(設備や機械の適合性評価も可能)。

安全レーダセンサPSENradar– 過酷な環境に最適

安全レーダシステムは、埃、汚れ、雨、光などの外的影響を受けにくいため、特に過酷なアプリケーション条件での使用にも最適です。

PSENradarコンフィグレータによるシンプルなコンフィグレーション

PSENradarコンフィグレータ

対応するコンフィグレータを使用してセンサの選択とコンフィグレーションを簡単に行えるため迅速な試運転が可能になります。安全レーダセンサのソリューションは、最大6台のレーダセンサ、1台の制御ユニット、および小型安全コントロールシステムPNOZmulti 2でアプリケーションに応じて構成されます。

監視エリアのサイズに応じて、各センサの最適な保護ゾーンをコンフィグレーションできます。このゾーンは、センサの配置、取り付けの高さ、傾斜によって決まります。保護ゾーンに加え、警告ゾーンのコンフィグレーションも可能です。人が警告ゾーンに違反すると、光信号などが発信されます。このように、常に高い設備の生産性を維持することが可能です。

安全レーダセンサPSENradarの利点

  • 埃、雨、光、火花、蒸気、衝撃への耐性
  • カテゴリ3 / PL dの高い安全レベルのため、ロボットアプリケーションの保護が可能
  • 最適化されたセンサの調整と個別の保護ゾーンのコンフィグレーションによる高い柔軟性
  • 小型安全コントロールシステムPNOZmulti 2を併用して、安全のトータルソリューションを実現、インタフェースの追加により改造アプリケーションに対応
  • 危険ゾーンに人が存在する場合、機械の再起動を防止するための背後アクセス保護

お客様のアプリケーションに最適なレーダセンサ

お客様の設備に最適なレーダシステムをお探しですか?このセクションでは、当社で取り扱っているレーダセンサの概要をご紹介します。

いずれの新型センサも、左右対称の視野に加えて、左右非対称の視野コリドー(廊下)形状の視野を設定できます。これにより、レーダセンサをより柔軟にお客様の生産環境に組み込めます。特に、機械が互いに近接して配置されていたり、通路が機械のすぐ横を通っていたりするような狭い場所では生産性が向上します。PSEN rd1.2 F-FOV LRセンサの場合は、さらに動作範囲が最大9 mとなります。

  PSEN rd1.1 sensor PSEN rd1.2センサ PSEN rd1.2 F-FOVセンサ PSEN rd1.2 F-FOV LRセンサ
安全レベル PL d、カテゴリ2  PL d、カテゴリ3  PL d、カテゴリ3  PL d、カテゴリ3 
動作範囲 4 m 5 m 5 m 9 m
周波数 24 GHz 60 GHz 60 GHz 60 GHz
視野 左右対称 左右対称 左右対称、左右非対称、コリドー(廊下)形状 左右対称、左右非対称、コリドー(廊下)形状
検出角度

広い検出角度:
水平方向110°、垂直方向30°
狭い検出角度:
水平方向50°、垂直方向15°

水平方向(10°単位で設定可):10~100°、  
垂直方向:20°  
水平方向(10°単位で設定可):10~100°、 
垂直方向:20°  
水平方向(10°単位で設定可): 5 mまで:検出角度10°~100°、5~9 m: 検出角度10°~40°
垂直方向: 20 °

各種検出角度の概要:

PSEN rd1.1 sensorの検出角度

PSEN rd1.2 F-FOVセンサの検出角度

PSEN rd1.2センサの検出角度

PSEN rd1.2 F-FOV LRセンサの検出角度

USB、Profisafe、EtherCAT FSoEに対応した分析ユニット

当社のポートフォリオには、レーダセンサに対応する分析ユニットもラインナップされています。この分析ユニットは幅広いインタフェース(USB、Ethernet、ProfiSafe、EtherCAT FSoEなど)を備えているため、さまざまなフィールドバスシステムで最適なソリューションを構築できます。つまり、レーダシステムをそのままお客様のアプリケーションに組み込むことができます。FSoEマスタとしての小型安全コントロールシステムPNOZmulti 2と組み合わせれば、EtherCAT通信システム内に安全レーダシステムを含む安全関連ネットワークをワンケーブルソリューションとして簡単に実装できます。これにより、配線工数が最小限に抑えられます。

この分析ユニットでは最大32のゾーンセットをコンフィグレーションできるため、さまざまな方法でお客様のアプリケーションに組み込むことができます。また、この新たな分析ユニットにはSDカードが組み込まれており、ここに定義済みコンフィグレーションを保存することもできます。この場合は、コンフィグレータを使用することなく分析ユニットを簡単に交換できます。<span style="font-family:"Calibri",sans-serif">

USB、Profisafe、EtherCAT FSoEに対応したPSENradar分析ユニットの製品写真

安全レーダセンサPSENradarによる保護ゾーン監視

レーダセンサは、幅広い業界で木材加工や金属加工、屋外作業の監視に使用されています。安全レーダシステムPSENradarの安全関連機能には、危険区域の保護および背面からの侵入に対する保護があります

危険区域の保護は、人が侵入した場合にただちに機械を安全な状態に切り替える機能です。一方、背面からの侵入に対する保護は、メンテナンス実施後、危険ゾーンに人が取り残されている場合に、機械が自動的に再起動するのを防止する機能です。

危険ゾーンの保護および背面からの侵入に対する保護

ロボットを使用する金属加工のアプリケーション

金属加工に使用するロボット

通常、安全レーダセンサは、溶接のスパーク、鉄くず、埃、明るい光、振動などが多く発生する重工業の現場で使用します。

ロボットセルの保護では、必ず背面からの侵入に対する保護安全な再起動を保証する必要があります。そのため、ロボットアプリケーションには高い安全性が求められます。安全レーダセンサPSEN rd1.2は、PL d、 カテゴリ3までの保護ゾーン監視が可能です。

木材加工の画像

保護ゾーン監視による安全な木材加工

木材加工(のこ引きを含む)では、埃や切粉が飛散するため、光電センサを使用できないケースがよくあります。

このようなケースで、危険区域内の人を検知するためには、PSENradarとPNOZmulti 2による安全保護ゾーン監視が最適なソリューションとなります。各保護ゾーンを個別にコンフィグレーションできるため、さまざまなアプリケーションを簡単に保護できます。

レーダセンサの画像

レーダセンサを使用した屋外アプリケーションの保護 

屋外では特に、レーダセンサを使用することで保護ゾーンを安全に監視できます(ガントリークレーンや昇降装置を使用する現場)。屋外では、雨、雪、霧により、温度と湿度が大きく変動します。

レーダセンサを使用することで、走行経路内に誰もいないことを確認できます。最大9 mの動作範囲により、広いエリアであっても生産性を保ちながら保護できます。

製品レンジ: 安全レーダセンサPSENradar

PSENradar

制御ユニット1台につき最大6台のセンサで、安全レーダセンサPSENradarをお客様ご自身で組み立てられます。
テクニカルサポート

電話: 06 6155 5074
Eメール: techsupport-jp@pilz.com